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ホテルハイタワーの物語

  • 執筆者の写真: ワイルド
    ワイルド
  • 2021年1月10日
  • 読了時間: 6分

更新日:2024年5月19日

ホテルハイタワーオーナー、探検家、収集家の富豪、ハリソン・ハイタワー3世(以下ハイタワー3世)はコンゴ遠征にてムトゥンドゥ族の長キジャンジに偶像シリキ・ウトゥンドゥ買収案を断られ、偶像を強奪する。


シリキ・ウトゥンドゥとは、コンゴ川流域に住むムトゥンドゥ族が崇拝している偶像。スワヒリ語で「災いを信じろ」という意味。

腹部の頭蓋骨には約200年前生きていたシャーマン・シリキ(強力な魔力を持ち、周囲から恐れられ尊敬もされていた悪戯好きのシャーマン)の遺骨が納められている。

取り扱い8原則を守らなければならない。

「敬い崇拝すること」

「火に近づけない、燃やさない」

「閉ざしたところにしまわない」

「おろそかにしない」

「馬鹿にしない」

「埋めない、捨てない、他人に譲渡しない」

「放置しない」

「”恐れるもの”として扱う」


シリキ・ウトゥンドゥを奪われたキジャンジはその後、ほかの部族に攻撃を仕掛けられ死亡。(息子キブワナは生還し、今はSSコロンビア号で石炭運びの仕事をしている。1912年9月20日のニューヨークグローブ通信にキブワナのインタビュー記事が掲載された。)


1899.12.31

ハイタワー3世はコンゴ遠征から帰後、記者会見を開いた。

ムトゥンドゥ族から強奪した「シリキ・ウトゥンドゥ」について、ニューヨークグローブ通信の記者マンフレット・ストラングがしつこく質問するため、会見からつまみ出される。


会見後、盛大なパーティーが開催された。マンフレット・ストラングはウエイターに変装しハイタワー3世を追う。

ハイタワー3世は最上階にある自室へシリキ・ウトゥンドゥを飾るため、エレベーターに向かう。ハイタワー3世の付き人、アーチボルト・スメルディングに「おまえはここで客人の接待をしろ。ここに残って客人を接待してもらいたいのだ。」と命じ、一人でエレベーターへ乗り込む。アーチボルト・スメルディングは「くれぐれもご注意ください。そして敬意をお祓いください。」と。しかしハイタワー3世はこれをあざ笑い「馬鹿げた呪いとやらの正体を見てやろうではないか。」と言い放ち、火のついた葉巻をシリキ・ウトゥンドゥの頭部に押し付けた。そして、エレベーターの扉は閉まった。12.31-23:45


15分後(1900.01.01-00:00)シリキ・ウトゥンドゥの目が開き呪いでホテルの電気が制御不能となりエレベーターが落下する。アーチボルト・スメルディングが落下したエレベーターを覗くとハイタワー3世は消え、シリキ・ウトゥンドゥとハイタワー3世がかぶっていた帽子のみが内部に落ちていた。


この事件の後13年間ホテルは閉ざされ、いつしか「タワー・オブ・テラー」と呼ばれるようになる。


マンフレット・ストラングこの間もハイタワー3世やシリキ・ウトゥンドゥの調査を行う。

【ちなみに】1912.3.20 SSコロンビア号が初航海に出る


1912.06.05 マンフレット・ストラングは「ホテルハイタワーは取り壊すべきだ」と新聞記事を書く。この記事に遺憾を抱きベアトリス・ローズ・エンディコットという女性が「ホテルハイタワーは絶対に私の手で守ってみせる、あの日そう心に決めたのよ」と動き出す。


ベアトリス・ローズ・エンディコットとは、コーネリアス・エンディコット3世の7人兄弟の末娘。

コーネリアス・エンディコット3世とは、SSコロンビア号や、1888年にサンディフック沖で沈没し今はスクリューのみが展示されているSSガルガンチュア号、SSフーサトニック号、SSモノンガヘイラ号などを製造した「USスチームカンパニー」の社長。ハイタワー3世とは犬猿の仲、ハイタワー3世失踪後ホテルハイタワーを取り壊し跡地に自分のホテル(エンディコットグランドホテル)を計画しており、娘たちに反対されている。ホテルハイタワーの買収は済んでいる模様。

ベアトリス・ローズ・エンディコットは特にハイタワー3世への憧れが強い。


アーチーと名乗る男がベアトリス・ローズ・エンディコットに保存協会を作りホテルハイタワーツアーの計画を提案する。アーチーとはアーチボルト・スメルディングが変装した姿、以前ホテルハイタワーでコックをしていて今はブルックリンに住んでいるという設定で近づいた。

1912.07.20 ベアトリス・ローズ・エンディコットはニューヨーク市議会にニューヨーク市保存協会を公認させ、公にホテルハイタワー保存活動をすることができるようになる。

ホテルの改修工事が行われる。

1912.09.04 ニューヨーク市保存協会主催のホテルハイタワー見学ツアーが行われる。


我々ツアー参加者はホテルやハイタワー3世のコレクションを見学後、ホテルの貨物用エレベーターに乗ってハイタワー3世の部屋へ行くこととなる。


みなさんこんにちは、 ニューヨーク市保存協会が主催する タワーオブテラーのツアーへようこそ。

ここホテルハイタワーにある貴重なコレクションは全てホテルの創立者、大富豪で探検家の

ハリソンハイタワー3世が集めたものです。


1899年12月31日、ハイタワー3世は、ホテルで記者会見を開き、 アフリカの秘境で手に入れた「シリキ・ウトゥンドゥ」と呼ばれる 奇妙な偶像を公開しました。

そしてその夜、彼は行方不明となりました。

まもなく扉が皆さんのほうに向かって開きます。

ハイタワー3世の書斎で、タワーオブテラーの謎について紹介した あと、秘密の倉庫へと皆様をご案内します。 扉が開くまでもう少々お待ちください。

それではハイタワー三世の書斎にご案内します。

この偶像がシリキウトゥンドゥです。 落下したエレベーターから見つかったのですが、 ハイタワー3世は謎の失踪を遂げました。 それではここでその謎の鍵を握る 彼の最後の記者会見の録音をお聞きください。


記者(マンフレット・ストラング):ハイタワーさん!ハイタワーさん!それを何処で見つけたんですか?

ハイタワー:私は莫大な金をかけ、命を危険にさらしてこいつを手 に入れた。原住民の皆様方は手放すのを嫌がったがね。

記者:ハイタワーさん。それは呪いの偶像だといわれてますよね? ハイタワー:はん。呪いの偶像だと?ばかばかしい。

記者(外野):ははは··(笑い声)


・・・・・・・・・

シリキウトゥンドゥの呪いは本物だ。これ以上先に行ってはならん。

私と同じ運命になるぞ。

私の忠告を聞け!呪いは本物だ!

シリキウトゥンドゥの目が!

早く逃げろ。まだ間に合う。


シリキ:うひひひゃひゃ

・・・・・・・・・


ハイタワー3世が消えた夜、いったい何が起こったのか、真相は謎に包まれてます。

しかし彼がエレベーターで最上階の部屋に行ったことは確かです。 これからみなさんを業務用エレベーターでその最上階の部屋へとご案内します。


参考:タワーオブテラー ザ ミステリー

   タワーオブテラー ラジオストーリー 全13話(TOKYO FM)

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